銀座凮月堂の茶房で提供されている月替わりの上生菓子。熟練の職人たちによって作り上げられる繊細で優美なその姿は、見る人の心を惹きつけます。この上生菓子をご自身の手で作れる体験会は、連日多くのお客さまにご参加いただいています。今回は、茶房の店長・渡邉さんと、和菓子職人の永用さんに新しくなった体験プランについて教えてもらいました。
渡邉「季節の変化を映すように、制作モチーフは毎月テーマを変えてお届けしています。12月に体験できるのは、『福達磨』と『侘助』の2種類。以前までの和菓子作り体験は、1種のモチーフを4つ製作していましたが、より充実した内容でお客さまに楽しんでいただけるよう、2種類を2つずつのセットに変更いたしました」。
『福達磨』は、なめらかな漉し餡を赤い練切で包んだ可愛らしいフォルムが特徴です。冬の花である椿を象った『侘助』は、黄身餡を薯蕷練切で包みました。紅白の色合いはクリスマスやお正月のおめでたい雰囲気を感じられ、眺めているだけで心が弾むような組み合わせです。
永用「達磨は無病息災を願う縁起物です。まだ外出する機会の少ない年末を楽しんでいただこうと、お正月気分を先取りしてみました」。
今回は永用さんの指導のもと、『福達磨』作りを実践します。上生菓子作りの要は乾燥対策。ゆっくりとこねている間に練切が乾いてしまうので、濡れタオルでこまめに手を湿らせながら作っていきます。
紅白の練切を重ね、漉し餡の中餡を包み込む作業は、左手で作るカーブがポイント。右手を軽く添え、回しながら餡を収めていきます。
丸く形作ったあとは、手の側面を使ってくびれを作ります。ころんとした達磨のフォルムが出来上がりました。
表面には型抜きで達磨の柄を描いていきます。ここでは力の入れ過ぎに要注意。練切が想像以上にやわらかいので、型抜きをほんの少し差し込むだけで綺麗な円を描けます。
白い練切の顔を付けたら、裏漉ししたそぼろ状の練切を添えて飾り付け。可愛らしい『福達磨』の完成です。
初めての和菓子作りでも一つひとつ丁寧に教えてもらいながら体験できるので、その完成度は抜群。製作した4点の上生菓子は、1点その場で抹茶とあわせていただき、残りの3つはお土産として持ち帰ることができます。
お帰りの際に次回の予約をされるリピーターの方も増えています。
和菓子体験の開催時間がお昼時ということもあり、旬の食材を味わえるお弁当付きのプランも人気です。
永用「和菓子作り体験を申し込まれる方の8割はお弁当付きをご予約されていますね。こちらも季節に合わせてメニューが変化していますので、リピーターの方にも何度もお楽しみいただけると思います」。
また、茶房の人気メニューであるモンブランを付けたセットプランも新たに登場しました。こちらは和菓子作り体験にお弁当、季節のモンブランが付き、銀座凮月堂の魅力を余すことなく感じられるボリュームたっぷりのセットです。12月は見た目も風味も華やかな『苺と和栗のモンブラン』を提供しています。
現在、大変多くのお客さまにご参加いただいており、予約が取りにくい状況となっています。詳しい開催日程やキャンセル情報については、公式インスタグラム@ginza_fugetsudoにて随時お知らせしています。
お一人からの参加が可能ですので、ぜひお気軽にお問い合わせください。銀座の街中で、伝統的な和文化を体験してみてはいかがでしょうか。
和菓子作り体験
A.和菓子作り体験(和菓子2種類×2個・抹茶付き)/4,950円
B.体験+お弁当付き/6,600円
C.体験+お弁当・季節のモンブラン付き/8,800円
開催日程:月、火、木、金、土、日、祝(12時〜14時・体験のみの場合は13時半まで。日曜は15時半からの回もあり)
*詳しい開催日程やキャンセル情報については、Instagram@ginza_fugetsudoにてお知らせいたします。
定員:平日は各回4名、土日祝日は7名
完全予約制です。
ご予約はお電話03-3571-2900 または Instagram@ginza_fugetsudoでも受け付けています。