銀座凮月堂では、茶房入り口の売店にておもたせのお菓子を販売しています。この5月に発売された『go・chi・sou caramel』は、和菓子店らしい工夫の詰まった4種類の生キャラメルの詰合わせ。和菓子職人の高木さんに新作開発のエピソードをお聞きします。
高木「銀座凮月堂から笑顔をお届けしたいと思い、花束をプレゼントするようにお菓子を贈るというイメージで開発をスタートしました」。
丸型の小箱は、ちょっとした贈り物やお礼などにもちょうどいい手のひらサイズ。蓋を開けると4種類の可愛らしい生キャラメルが並びます。
伊豆の桜葉の塩漬けで風味付けした『桜花』、塩味の『塩の花』、黒文字茶の風味に菊の花を散らした『菊花』、みたらし味の『金箔』の4種類。花のモチーフを加えつつ、春夏秋冬をイメージしたフレーバーになっています。
バターの風味が濃厚なキャラメルは口溶けがよく、桜や黒文字の香り、ほんのりとした塩味や醤油のほろ苦さなどが感じられる色彩豊かな味わいです。それぞれ食べ比べができるのも楽しみの一つではないでしょうか。
高木「しっかりとした甘さがあるので、ブラックコーヒーや濃いめの紅茶と合わせてお楽しみいただくのがおすすめです」。
北海道産の発酵バターとビートグラニュー糖、東京産の牛乳と、素材は全て国産にこだわりました。『金箔』のみたらし味には、今では数少ない東京の醸造所で作られた醤油とみりんが使用されています。
さらに、はちみつは銀座で作られているというから驚きます。
高木「実は銀座の中心部にある紙パルプ会館やマロニエゲートなどのビルの屋上に養蜂場があり、ミツバチが飼育されているんです。加熱処理をせず、遠心分離機で集めた搾りたての生はちみつを使用しています」。
はちみつの元になる蜜も、ミツバチが皇居や日比谷公園などの花を巡って蓄えられたもの。この街だからこそ生まれた稀少なはちみつです。
高木「銀座の和菓子屋として、これからも銀座の街と共存していきたいという気持ちがあります。このはちみつを作るために銀座の街で働く方々が緑化を進めてくれているので、そういった取り組みもこの商品を通じて多くの方に知っていただきたいと思います」。
ここ銀座でしか生まれない唯一無二の商品づくりを目指し続ける銀座凮月堂。
花束のような色とりどりの味が楽しめる『go・chi・sou caramel』で、たくさんの方に笑顔をお届けします。
go・chi・sou caramel/8個入り(4種類・各2個ずつ)1,000円